2019/01/10

読んだ本

賢者の怖れ」(全7巻)パトリック・ロスファス
キングキラー・クロニクルの第2部です。問題を起こしたクォートは、ほとぼりが冷めるまで学園を去らざるを得なくなってしまう。ある大公に雇われ、盗賊団を追っていくうちに、家族の死に関わるチャンドリアンの情報の一端を手に入れることになる。
2部は序盤がアンブローズとの対立、あとはほとんど大公に雇われているときの話です。
2部もめちゃくちゃ面白くて一気に読んでしまった。今までは少年だったクォートが急に性に目覚めてしまうので、読者は戸惑う…まだ起きてない出来事多すぎるんですけど(過去の回想録なので)3部でちゃんと終われるのかな!?
個人的にはやっぱり学園篇が好きかな~意味不明なことばかり言ってくる命名術の師匠の変な人感とシリアスのギャップが好き。

第三の女」アガサ・クリスティー
ポアロシリーズです。自分はどうやら殺人を犯したらしい、と相談にやってきた娘が思い直して逃げてしまう。何の件なのか気になったポアロは娘のことを調べ始めるが、関係しそうでしない情報が多すぎて行き詰ってしまう。
どういう事件なのかがずっと曖昧なまま続くのですが、終盤でわーっと情報が繋がってどんでん返しになるのが面白かった。

日本庭園の秘密」エラリー・クイーン
日本では国名シリーズの一冊とされていますが、原題にmisteryとは付いていません。とはいえ、出版予定タイトルの時点では国名シリーズだったみたいです(世界情勢とかいろいろ事情があったらしい)
クイーンって謎解きは面白いけど材料が出そろうまでじりじりさせられる…という印象だったのですが、この作品は全体的にテンポ良くて読みやすかったです。エラリーじゃなくて若い女性視点でロマンスも混ぜてるのが面白かった。
日本かぶれの女性作家が殺され、部屋が密室状態だったことから、第一発見者である被害者の婚約者の娘が疑われてしまう。被害者の内面が最初明らかにされていないので、それがわかってゆく過程も面白かったです。日本に対する誤解もけっこう盛り込まれてるけど、当時の作品にしてはよく書かれてると思う。

シャンプーが目に沁みる」山下貴光
「屋上ミサイル」の人です。この人の書く青春劇やっぱりいいな~リアルじゃなくてすごくフィクションぽいんだけど、そのフィクションくささがなんか上手くマッチしてる感じがする。
少年少女のある種の脆さとか友情を書くのが上手いんだよな~この人の書く男女間の友情が好き。
それぞれ周囲から浮いて孤立している3人の高校生が友達になり、知り合った女生徒の死について調べ始める。中編集なのですが、学生間のカースト制度とか、その設定繋げてくるかっていうえぐさが面白かった。
この作家の学生ものじゃないやつ読んだことあって、それはキャラが上滑りしてる感じでぴんとこなかったんですが、作風的にリアルとフィクションのバランスが上手くとれるのが学生ものなのかも。ただ作風に癖はあるから合う合わないはありそう。
読書三昧 | Comments(0)
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