2018/03/11

読んだ本

最近読んだ本

「明るい夜に出かけて」佐藤多佳子
佐藤さんはほんとに、「今どきの若者」を書くのが巧いな~と思います。
大学生活から逃げ出して、通学も就職もできずにコンビニバイトで濁している主人公。人と上手くつながることができない若者たちが、ラジオリスナーの趣味を通じてつながっていく話。
シリアスすぎず重すぎず、でも泣けてほんのり恋愛っぽさもあるような、いつもの雰囲気です。
佐藤さんの作品は、泣かせようというシーンじゃないのに泣けるのがいい。あとやっぱり男主人公の読ませ方が上手い。不器用さがいとしい。

「日の名残り」カズオ・イシグロ
あまりこういう文学作品て読まないんですが、人に薦められて読んだらなかなか良かった。
主人に休暇を貰い、旧友に会う旅をすることにした執事のスティーブンス。道すがら、彼は様々な過去の出来事を思い返すのだった。
回想メインのストーリーで、人を選ぶ作品だと思います。ひたすら「行間を読む」作品なので、そこをくみ取らないとつまらない作品としか思えないと思う。
ある種の喜劇と悲劇が描かれているんだけど、生々しい書き方ではなくとてもオブラートに包んでいて、そこが品があってとても綺麗な小説だった。
一人称だけどほとんど主人公の気持ちはストレートに書かれていなくて、そこを読み解きながら進めるんだけど、主人公は自分の気持ちに無自覚(ときに誤解している)ので、恋心やなんかを、おまえ~そうじゃないだろ~って思いながら読むのがまさに「読み解いてる」って感じで面白い。

以下まんが
「暁のヨナ 1~25」草凪みずほ
以前アニメで見てたのですが、ふと続きが気になって気になって…というわけで既巻大人買い。
謀反によって国を追われた姫のヨナが、国中を巡って治世の有様と自分の役割を知っていく話です。
何もできないお姫様だったヨナが、少しずつ強くなっていく姿が良い…(満身創痍すぎて心配になるけど)
そして従者のハクが良いキャラすぎてなんて言ったらいいかわかりません。ヨナに惚れてる幼なじみなんだけど、そのことをヨナには悟られないようにしてる(けど思春期の男子なのでたまに暴走する)感じがたぎる…!
ハクの表情の描写は主人公のヨナよりむしろ細やかにされてる気がする。胸が痛くなる描写が多くてつらい~~へし折ってやりたいような装身具を(憎い相手からの贈り物だから)、ヨナが大事にしているからというだけの理由で大事にしてやるところとかとても好き…

「エニデヴィ 1~2」白浜鴎
天使と悪魔のドタバタコメディなんだけど、どっちも美女でコスメを奪い合って大喧嘩、でも仲の良い友達、という雰囲気が楽しくてかわいい!
あと絵が上手すぎて見てるだけで楽しい。

「BEAST COMPLEX」板垣巴留
BEASTARSのスピンオフ的な短編集です。
本編とは関連がなく、それぞれ別の肉食獣と草食獣の話なんですが、大人向けで渋くて苦くて面白かった…余韻の作り方が上手いな~と思います。
読書三昧 | Comments(0)
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