2010

06.23

インシテミル

読みました!


「インシテミル」米澤穂信
米澤さんといえば、有名なのは春季限定いちごタルト事件ですが、個人的にちょっと合わなかったので他の著書は読んでませんでした。でも今回、なんとなく読んでみるかなーと手にした本書、面白かったです…!
さらっと読むにはちょっとページ数が多い、でもラストまで読むとちゃんとページ数に見合ったボリューム、密度でたいへん面白かったです。
とある実験の被験者となった登場人物たち、実験場となった建物には殺し合いのためのお膳立てが整えられており、次第に彼らは異常な状況に流されていってしまう。
これにさらに推理合戦が加わるわけです。ラストまで読んで、ストーリーの軸だけみたら、それがどうしたの?って感じの話なんですが(すっきり終わったぜ!って感じがないからかもしんない)、ミステリとしてみたときの後半の展開の畳みかけや、真相、また真相に至る展開がとても面白かった。いろんな細かい設定やルールが意外な伏線になってたりします。
私は中程度のミステリ読みで、自分で推理することには興味がなくて物語に騙されることを楽しみたいタイプですが、ミステリの十戒やインディアン人形やクローズドサークルには、おっ、とにやりしてしまいました。高程度のミステリ読みのアンテナにはもっと面白くひっかかる箇所がありそうです。
序盤は主人公のとぼけた感想や突っ込みを楽しみながらも、部分的にはちょっとくどいかな、と思っていたのですが、その後の展開とのギャップが良いコントラストになってたと思います。
あと、読者が主人公はこういう人物なんだろうな、と思って読んでいると、ストーリーが進むにつれだんだんズレを感じてくる、というギャップも面白い。

題名の意味は解説読んでやっと気付きました。なるほどー

インシテミル (文春文庫)インシテミル (文春文庫)
(2010/06/10)
米澤 穂信

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