2014

01.12

読んだ本

去年読んだのがほとんどですが


「ちょちょら」畠中恵
急死した兄の後を引き継ぎ、多々良木藩の江戸留守居役となった新之助。慣れない業務に翻弄されつつのある日、藩に普請のお役目が回ってくると聞いた新之助は、なんとかそれを回避しようと奔走する。
留守居役とはいわゆる接待係です。重要な人物に接待してコネを作ったり情報をもらったりします。これを上手くこなせてないと、自分の藩だけ重要な情報を知らなかったり嫌な役目を押しつけられたりするわけです。
多々良木藩は貧乏な藩なので、今回の普請(つまり公共事業)のお役目が回ってきてしまうと費用が足りなくて破産状態になってしまいます。そのため、新之助はいろんな伝手を頼ったり計画を立てたりして、藩が貧乏くじを引かないように東奔西走する、というのがこのお話です。
畠中さんの話ってどこかほのぼのしてるというか、主人公がピンチになってもなんとかなる感が漂ってるイメージがあったのですが、今作はけっこう緊迫感があって、話の着地点が読めない感じが面白かったです。
いままで読んだ畠中さんの作品の中で一番面白かったかも。
ちょちょら (新潮文庫)ちょちょら (新潮文庫)
(2013/08/28)
畠中 恵

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「真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫」大沼紀子
シリーズ四巻です。今回もかなり面白かった~!
ブランジェリークレバヤシに転がり込んできた新たな客は、希実の従姉妹・沙耶だった。居候として居付いてしまった沙耶に部屋を取られ、希実は不満を募らせる。沙耶に頼まれ母親を探す破目になった希実に、忘れていた過去がフラッシュバックする。
新キャラのストーリーを見せつつ、希実ちゃんの失われていた過去の秘密にぐいぐい切り込んでいきます。今回、弘基との距離も縮まり(?)つつ、希実ちゃんと沙耶の互いの親子関係もクローズアップして緊張感ありました。
真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)
(2013/10/04)
大沼紀子

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「富士学校まめたん研究分室」芝村裕吏
舞台が現代日本で軍事技術がもう一歩進んだ程度のSFなので、SF初心者にも読みやすいと思う。
SFにしてはなかなか新鮮な主人公でした。立ち回りが下手で誤解され、閑職に追いやられてしまった理工系アラサー女子。辞める前に一発かましてやる、とロボ戦車の企画書を書き始める、という話。
終盤かなりきな臭い展開になるので、現実の防衛や軍事的なものとリンクしてくるのはちょっと、という人には合わないかな。
主人公カップルがなかなかじれったくて萌えます。一人者をこじらせてかなりめんどくさい性格になってしまった女性と、一見社交的だけど変な方向にすごく朴念仁な男性の組み合わせ。ときどき変なところで引っかかっては中学生のような初々しいやり取りをしているのが微笑ましい。
富士学校まめたん研究分室 (ハヤカワ文庫JA)富士学校まめたん研究分室 (ハヤカワ文庫JA)
(2013/10/25)
芝村 裕吏

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「カンパニュラの銀翼」中里友香
アガサ・クリスティ賞を取った作品ですが、単にミステリと称するにはかなりいろんな要素が入ってます。
良家の子息の替え玉として大学に通うエリオットに、シグモンドという男が接触を図ってくる。彼は、なぜかエリオットの本名を知っていた。目の見えない妹に兄のふりをしながら、エリオットは嘘の生活を続ける。
エリオットの生活に綻びが出来たあたりで、物語は過去のシグモンドの話へと飛ぶ。このシグモンドの物語が非常に眩惑的で蠱惑的。エリオットを呼び水としてシグモンドを語るためのストーリーかと思いきや、最終的にまたエリオットに焦点が戻り、両者の視点が交互に顕わされることになる。
物語の没入まで少しかかるけど、序盤の試験問題が重大な伏線になってたり、いろんなことが最終的には全部繋がってきます。ミステリっぽくはなかったけど、解の導きというものはあり、ファンタジー要素も絡んでくる不思議な世界観が面白かった。
相変わらず文章が綺麗。黒猫ギムナジウムのときはもっと世界観を描いていたように思いますが、今作はキャラクタの会話や考察がクローズアップされてます。存在や時間の概念に関する議論等、哲学っぽいなーと思ったらアメリカで哲学を学んだ方なのですね。英語やラテン語の言葉遊びも面白かった。
明治の文豪たちも奇麗な文章を書きますが、彼らも漢文の素養があったわけで、他言語を学ぶと文章の構成の仕方になにか影響があるんでしょうかね。
カンパニュラの銀翼カンパニュラの銀翼
(2012/10/24)
中里 友香

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「有頂天家族」森見登美彦
京都にて、狸の名門・下鴨家の四兄弟が、宿敵夷川家と丁々発止とやり合う化け狸ファンタジー。化かし合いの軽妙さと京の都の混沌たる雰囲気、家族の絆が楽しめます。
アニメ見た流れで原作を。ちょっと苦手な文体だったのですが、頭の中で三男矢三郎のナレーションが流れてくるようで、すらすら読めました。「父の発つ日」の冒頭ナレーションがほんとそのままで、なんだか感激。矢三郎に限らずどのキャラも頭の中でしゃべりだすので、アニメはほんと良くできてたなあ、相乗効果で楽しめていいなあと思います。わかっているからつらいのですと言う矢一郎、哀しい弁天様、海星のごめんな、矢二郎に語りかける母上、声優さんの演技もほんと良かった!(これじゃアニメの感想だ!) アニメの演出も目に浮かぶようです(矢二郎に滴が落ちる後ろ姿、テーブルのあちらとこちらで分かたれた先生と総一朗の握手、、、) アニメオンリーだと、赤玉先生の頭にくす玉が落っこちてくる場面、初詣にて母と手を繋いで体をぶらぶらさせる矢四郎、などですかね。
矢三郎と海星の距離感は、なんとなく原作の方が心地好く見えますね。アニメは矢三郎-海星のラインというよりは、海星というキャラ単体で前に出てる感じがするので。
有頂天家族 (幻冬舎文庫)有頂天家族 (幻冬舎文庫)
(2010/08/05)
森見 登美彦

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「光圀伝」冲方丁
辞典のような分厚さなので読むのけっこう後回しにしてしまった。同作者の天地明察とも微妙にリンクしてます。
かの水戸光圀のお話。後年の書記の合間に過去の物語が時系列で綴られるかたちになってます。長男ではないのに世子とされた光國は、自らの義に惑う生涯を送る。密度がすごく濃いのでたくさん読んだ気になってもあんまり読み進んでいなかったりする(笑)
あまりに頁数が多いので、物語に入り込むまでかかりそうだなあと思ったのですが、冒頭からインパクトのある展開ですぐ引き込まれました。父の寵愛を欲する気持ちや兄への気持ちがすごく丁寧に書かれていて泣ける。開始34頁で既にうるっと来てしまったんですが(笑)。SF読んだときはもっと無機質な作風の人だと思ってたのですが、人情物も巧い人だ。特に兄上のシーンが反則的でほぼ全部泣ける。別にお涙頂戴のシーンじゃないのにすごく泣いてしまいました。比喩じゃなくてまじで。
序盤の書記の部分で、光圀がある家臣を殺めたことが書かれています。なぜその家臣を処罰したのか、なにが罪だったのか、それには光圀の人生が深く関わってくるわけで、それはどんな人生だったのかということが書かれていくわけです。
面白かったー 歴史物なのでやっぱりキャラがどんどん死んじゃうのが悲しいのですが、相変わらず、歴史物なのにこの人の作はキャラの名前がするする頭に入っていくのですごく読みやすかった。
光圀伝光圀伝
(2012/09/01)
冲方 丁

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以下ラノベ
「東京レイヴンズ 10」あざの耕平
やっと第二部突入です! 二部からは夏目視点になっててびっくりしました。
二人が離れて夏目が取り残される展開になっていますが、こういうの 大 好 物 だ …! Dクラッカーズでもヒロインがヒーローを追っていく展開になったし、BBBにも離れ離れになる展開があったから、作者さんの好きなシチュエーションなのかもですね。
追いかけても届かないせつなさ、でも読者視点では相手からすごく大事にされてることがわかってるので、もどかしい感じがいい…!
東京レイヴンズ10  BEGINS/TEMPLE (富士見ファンタジア文庫)東京レイヴンズ10 BEGINS/TEMPLE (富士見ファンタジア文庫)
(2013/10/19)
あざの 耕平

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以下まんが
「千歳ヲチコチ 4」D・キッサン
変 態 だ ーーーーーー !!!
中表紙にすごい美少年がいると思ったら、どういうことなの…
しかし今回のニアミスもきゅんきゅんしました…! チコ姫が亨を認識したところでおおっと思いました。男を見せた亨と可愛すぎるチコ姫。あまりにやきもきさせられすぎて、これ二人が出会ったら話終わっちゃうんじゃないだろうな…
千歳ヲチコチ 4巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)千歳ヲチコチ 4巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
(2013/08/24)
D・キッサン

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「ちはやふる 23」末次由紀
今回で名人への挑戦者が決定します。名人がどういうかるたを取るのかが見えてくるので、わくわくして面白い。
でもそれは置いといて、すごい萌えシーンがあった…! あらたあああああ
アクシデントからとはいえ、千早がずっと新のことを考えてるのがすごいにやにやしました。相変わらずのかなちゃんの繊細さがいいなあと思うのですが、菫ちゃんもさりげなく繊細なとこが見えるのが良い。
ちはやふる(23) (Be・Loveコミックス)ちはやふる(23) (Be・Loveコミックス)
(2013/12/13)
末次 由紀

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「青の祓魔師 12」加藤和恵
新章開始って感じで怒涛の展開が…!
出雲ちゃんかなり重要キャラなんだなーへえーと思ってたら、すごいダークホースきた…!!
青の祓魔師 12 (ジャンプコミックス)青の祓魔師 12 (ジャンプコミックス)
(2013/12/27)
加藤 和恵

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-:2014/01/14(火) 10:35:30 | | [編集]

返信:

こんにちは、お久しぶりです!
いつもありがとうございます♪ こちらこそ、更新滞っていて申し訳ないです。近いうちに更新できればいいのですが…が、がんばります。
お気遣いありがとうございます。風邪はまだ鼻がずるずるいってますが寝込んでないので大丈夫です!(笑)
赤ちゃんいいですね~ 私も最近姪っ子ができました。身の周りでも、最近友人や従姉妹の間で赤ちゃんラッシュです! うちのはおとなしいし夜も寝てくれるみたいなのでいいですが、大変な人は大変ですね…

千歳ヲチコチ、面白いですよね…! 顔も知らない間柄で成り立ってるのは、さすが平安設定グッジョブ!って感じです。なかなか他の設定では読めませんものね~ このやきもき感が最高だと思います(笑)。
会えそうで会えない設定が結構好きで(というか会って欲しいけど萌えてしまう)、ちはやふるとか鉄楽レトラとかもいいなあ~と思ってしまいます。

FF10、プレイなさってたんですね!
自分はなかなか手が出なかったのは恋愛物だと思ってた所為で、RPGで(しかもリアル路線で)恋愛はあんまり興味ないなあ~と思ってしまってたのですがやってみたら面白かったです(笑)
指笛のシーン、すごくいいですよね…!同意です! 言葉で説明しないのがいいですよね~ あの指笛ひとつではっとなってしまう。続編でも指笛が重要なファクターとなってて良かったです。
曲もいいですよね! 「いつか終わる夢」なんて、プレイした人にだけあの曲名の意味がわかる…!っていうのがたまらないです。

今年も宜しくお願いします。悠さんにとっても良い年でありますように!
コメントありがとうございました!

やしろ:2014/01/16(木) 21:40:38 | URL | [編集]

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