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    2013

08.22

読んだ本

「ふたつめの庭」大崎梢
主人公の保育士と、シングルファーザーの話。大崎さんで女性の恋愛物って珍しいかも。恋愛要素は淡く入ってて終盤で盛り上がる感じなので、加納朋子さんや坂木司さんぐらいの恋愛要素好きな人におすすめかな。
ミステリの連作短編ですが、あんまりミステリって感じはしないかも。謎が主題じゃなくて、それに伴う人の心がメインって感じです。日常の謎派によくある、明るくコミカルな雰囲気というよりは、しっとりした雰囲気を味わえます。
じわじわ仲良くなる様子とか、子供が単なるおまけ要素じゃないところとかが良かったです。
ふたつめの庭ふたつめの庭
(2013/05/22)
大崎 梢

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「闇の虹水晶」乾石智子
今回はオーリエラントシリーズじゃないやつ。いままでの作品の中で一番読みやすかったかも。舞台は砂漠の国。
相変わらず魔術の設定が面白いです。今回は創石師と呼ばれるナイトゥルの物語。彼は人の感情や苦痛等を石にして取り出すことが出来る力を持っています。塩の魔女に同情したばかりに滅びの呪いをかけられたナイトゥルは、一族を皆殺しにされ、征服者の家臣にならざるを得なくなる。しかしその国もまた他国の侵略を受け、ナイトゥルは幻視した過去に戸惑いながらも戦禍に巻き込まれていくことになる。
オーリエラントは闇との戦いとか世界とかえらくスケールがでかくて込み入ってるんですが、この作品はどちらかというとナイトゥル個人に焦点が当たっているので、読みやすかったし感情移入しやすかった。面白かったです。
闇の虹水晶闇の虹水晶
(2012/12/07)
乾石智子

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「ほんとうのフローラ 上・下」イザボー・S・ウィリス
三部作の二作目。フローラは魔法の先生になってくれる人を探そうと、心当たりのある人物に会いに行くところだった。そこで謎の触手に襲われたフローラは、触手を放っておくと町が危ないことに気付いて、上の人間にそれを知らせることにする。触手に対処する方法の手掛かりを得ようとしていたフローラは、道中魔法の渦に巻き込まれて時空を飛び越えることになってしまう。
一巻では魔法の冒険物かな~という雰囲気だったのですが、一巻で判明したある出来事が、二巻の重大な出来事の伏線になっています。今回も読んでる途中で、あれ、もしかして…と思う伏線は何箇所かありましたが、まさかその後の展開がああ繋がるとは…!という感じで、人間関係がかなり複雑に絡み合ってて、すごく良く練られた作品です。二巻ラストでまた意外な事実が判明しますが、それがどうなっていくのか次巻が楽しみ…!
ほんとうのフローラ 上 (一万一千の部屋を持つ屋敷と魔法の執事)ほんとうのフローラ 上 (一万一千の部屋を持つ屋敷と魔法の執事)
(2012/01/27)
イザボー・S・ウィルス

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「キアズマ」近藤史恵
サクリファイスシリーズの最新作。いやー面白かった。
今度はまた新主人公で、大学の自転車部の話です。自転車部の部員に怪我をさせてしまった所為で、正樹は彼の代わりに部に入ることになってしまう。部活に入る気がなかった正樹は渋々自転車に乗っていたが、そのうちに自転車の楽しさに目覚め始める。
いままではプロのレースを取り扱っていたので、部活となるとまたちょっと雰囲気が変わって面白かったです。プロの葛藤とかそういう話ではなく、過去のトラウマとか自分と向き合うとか、自分のすべきことはなんぞやという部分に焦点が当たってるかな。
キアズマキアズマ
(2013/04/22)
近藤 史恵

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「丕緒の鳥」小野不由美
十二国記の十二年ぶりの新作です。今回は、いままでのキャラはメインでは出てきません(慶王がちらっと出てきたり、噂になってたりするぐらい)。国を支える多くの役人の中の一人をそれぞれ主人公にした短編集です。
表題作は丕緒という陶工の男が主人公。王の即位の際行われる、大射という儀式では陶製の鳥が的として射られることとなる。男は慶事の鳥を模した的を射落として喜ぶ儀式に疑問を感じ、その儀式を執り行う自らの仕事にも疑問を持つことになる。
此度の話はどれも、自らの使命に悩み、またそれを全うしようとする男たちの物語になっています。こういう、どこにでもいるような一介の官(現在でいうと公務員)の話ってけっこう好きです。
丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)
(2013/06/26)
小野 不由美

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