2011

08.30

読んだ本

「心星ひとつ」高田郁
毎回言ってると思いますが、今回は本当に
小松原さまぁああああ、な巻です。
澪にはたくさんの願いがあって、店主のため女将さんのため親友のため自分のため、どの願いを選んでも他のすべての願いを捨てなければならない。どれも一生を賭けるほどの想いであり、実現困難なためいままではそれをあまり考えなくて済んだのが、今回はいくつかの願いのための道が突然目の前に示されることになります。やはり、どれを選んでも他を切り捨てなければならない。
澪はどの選択を選ぶのか…巻末のくだりがとても切ないです。
というかそろそろ胸が苦しくなるのでシリーズ完結に向けて決着つけてくれませんでしょうか。
心星ひとつ―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-7 時代小説文庫)心星ひとつ―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-7 時代小説文庫)
(2011/08)
高田 郁

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「真夜中のパン屋さん」大沼紀子
深夜営業のパン屋さんにまつわる短編連作。人間関係にトラブルを抱えている人がそれぞれやって来て、交流を持つようになる話。
もっとほのぼのした話かと思ってましたが、一話からしてメインの女の子にすごく厳しく、どこか突き放したような感じの作風です。かといって冷たい話ではありません。優しいだけの展開や過剰な馴れ合い・依存がなく、みんな結局は自分の足で立たなきゃいけないんだという自立心を感じる話です。(ちょっとは女子高生のロマンス展開あると思ったのにないのかい!)
真夜中のパン屋さん (ポプラ文庫)真夜中のパン屋さん (ポプラ文庫)
(2011/06/03)
大沼紀子

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以下ラノベ
「霧の日にはラノンが視える」(全4巻)縞田理理
古本で買ったんですが紙焼けが全然なくて、ウィングス文庫すごい保存のいい紙使ってるのね。
ロンドンを舞台に、妖精国の住人たちの生活を描く現代ファンタジーになってます。なんか長くて覚えにくい題名だなーと思ったのですが、読み終わった後では綺麗ですごくいい題名だなと思いました。
最近の縞田さんの著書と比べると、確かに1巻はデビュー作だけあって表現もまだ稚拙だしキャラもなかなか見えてこない。でも1巻のラストはこう来るか、と唸らされ、なによりも4巻の構成がものすごく完成度が高いです。4巻で語られる真実の一つ一つがとても深く、1巻からの流れにも沿っていて、もし1巻で読むのやめる人がいたらすごくもったいない!と思うぐらい。
絵も良かったです。
霧の日にはラノンが視える (ウィングス文庫)霧の日にはラノンが視える (ウィングス文庫)
(2003/07)
縞田 理理

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「日帰りクエスト」(全4巻)神坂一
懐かしい感じのラノベが読みたくなって買いました。スレイヤーズの神坂さんです。
旅行気分で週1の日帰り異世界を楽しむ女子高生が主人公。設定と話の雰囲気から短編シリーズみたいな話かと思っていましたが、ちゃんとした構成の長編でした。
主人公がどう見てもリナ=インバースなんですが(笑)。自分勝手で傍若無人で行動力と根性だけはある女の子です。リナとは違ってなんの力もない一般人レベル1ですが、突き抜けた爽快さはあります。
テンションの高いしゃべり言葉とか地の文に突然紛れ込む平仮名の擬音語(しかもフォント替え…)が、これだこれ!とミョーに懐かしかったり。しかし読んでると気付くのですが、この表現しかできないのではなく、敢えてこの表現を使っているのだなあ、と。構成力もきっちりしてるし別に文章力も低くはないのですよね。
テンションの高いギャグかと思いきや、ある人物が憎しみに狂っていく様子、異種間の友情や葛藤、戦争の意外な決着、と結構深い話だったりもして面白かったです。
絵も確かに時代を感じるものではありますが、1巻の表紙とか、カラーはすっきりしてて好きです。
なりゆきまかせの異邦人(ストレンジャー)―日帰りクエスト (角川文庫―スニーカー文庫)なりゆきまかせの異邦人(ストレンジャー)―日帰りクエスト (角川文庫―スニーカー文庫)
(1993/02)
神坂 一

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「HARD LUCK 1~3」菅野彰
聞いたことある人だと思ったら、海馬が耳から駆けてゆく、の人か!ウィングスで連載してましたよね…
若者刑事とおっさん(?)刑事がコンビを組む話。若者は暴走しがちで刹那的、おっさんはそれを頑張ってフォローする保護者ポジション(のはずがたまに暴走…)。
ちょっとBLっぽいので過敏な人は避けた方が無難かもしれません。BL作品ではないですが、主人公二人をホモ認定して周りがからかう、というネタがけっこう出てくるので… あとまあ確かに仲良すぎるかも。
でも気にならない人にはならないと思うし、バディものっぽい感じはそれなりに楽しめます。
1巻表紙がなかなかカッコイイ。
HARD LUCK (1) (ウィングス文庫)HARD LUCK (1) (ウィングス文庫)
(2011/05/07)
菅野 彰

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「ショコラの錬金術師」高見雛
デビュー作ですが、なかなかいいと聞いたのでお布施のつもりで買ってみました。
錬金術アカデミーの生徒二人が、チョコレート職人の兄弟の手伝いをする話です。チョコレートがメインで錬金術はほとんど出てきません。
ベタベタの少女向けで相手役が熊さんタイプってなんか珍しい(笑)。私は好みですが。
天真爛漫な天才少女が主人公なのではなく、その子をライバル視してる秀才が主人公、というのが良かったです。構成力は確かにまだまだな感じもありますが、キャラ描写がなかなか良かった! ツンツンしたクール系の割に怒りっぽくて面倒見のいいお姉さんタイプな主人公が好みでした。
ショコラの錬金術師 (コバルト文庫)ショコラの錬金術師 (コバルト文庫)
(2011/07/01)
高見 雛

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「レンタルマギカ 争乱の魔法使いたち」三田誠
もう決戦スタートで、3部は焦らさずにさくさく進んでいくので嬉しいです。
ここまで来てまたいい感じの新キャラ。ほんとにいい男女ペアの多い作品だ。
キャラ大集合で面白い…ってパパああああ来たあああああ
ますます次巻が楽しみです。パパはどう決着をつけるつもりなのか。影崎の行く末はどうなってしまうのか。いつきは大事なものを取り戻せるのか。
レンタルマギカ  争乱の魔法使いたち (角川スニーカー文庫)レンタルマギカ 争乱の魔法使いたち (角川スニーカー文庫)
(2011/07/30)
三田 誠

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「BLACK BLOOD BROTHERS 1~3」あざの耕平
「BLACK BLOOD BROTHERS 短編集1」同上
とりあえず3巻まで。スロースターターだから3巻までは読んでから判断すべし!とは良く聞きますが、普通に1巻から面白かった。吸血鬼の話って良くあると思うんですが、吸血鬼社会と人間社会との葛藤ってのは珍しい視点なのではないかなと思います。
主人公はすごい力を持った吸血鬼だけど吸血鬼としての弱点が山ほどある。それがスリルになったりギャグになったりします。敬語キャラなのもなかなかツボ。対する女の子(こっちも主人公なのかな?)は吸血鬼と人間の橋渡しをしている調停員。なかなか根性のある女の子でなにげにギャグ要因でもあっていいキャラです。
吸血鬼の血族としての大きな闘争に巻き込まれていくわけですが、1巻から主人公の滅びの暗示が漂っていて、これにどういう決着をつけるのか、というのがすごく気になります。
BLACK BLOOD BROTHERS〈1〉―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 兄弟上陸― (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS〈1〉―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 兄弟上陸― (富士見ファンタジア文庫)
(2004/07/16)
あざの 耕平

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「銃姫 1~2」高殿円
とりあえず2巻まで。
人々が魔法を銃を使ってでしか行使できなくなった世界。言葉を消し去る兵器「銃姫」を追い求める、それぞれに秘密を持った3人の少年少女の話。
絶望とか怒りを書くのが上手いなと思います。内にこもってウジウジしてしまう主人公に対して、それを教え諭すような大人の男性が2巻で出てくるので面白いなあと思いました。
一巻一巻の密度が濃くて面白いです。
銃姫〈1〉Gun Princess The Majesty (MF文庫J)銃姫〈1〉Gun Princess The Majesty (MF文庫J)
(2004/04)
高殿 円

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以下まんが
「いっしょにねようよ 5」高尾滋
相変わらず丁寧で綺麗なタッチです。古白の恋心の自覚が丁寧に描かれていて、すごく可愛かった。
いちこが言う、ごめんは魔法の言葉じゃない、ってのは深いなあと思う。
いっしょにねようよ 5 (花とゆめCOMICS)いっしょにねようよ 5 (花とゆめCOMICS)
(2011/08/19)
高尾滋

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ラノベってイラストレーターさんの絵の変遷も楽しめていいですね

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-:2011/09/07(水) 14:14:14 | | [編集]

返信:

こんにちは。いつもありがとうございます!
前にスレイヤーズの話題も出てたので、読んでいらっしゃるかな~と思ってました。日帰りクエスト、意外と深くて面白いですよね。ラノベって時代や流行を反映しているので、いま読んでも大丈夫かな~と思ったのですが、良い作品は時代を問わず良いものですね。
真夜中のパン屋さん、面白かったですよ~ うーん、大きく分けるとほのぼののジャンルに入ってるとは思います。ただ、よく見るほのぼのジャンルの本と比べるとちょっと違うなという感じでしょうか。ものごとが解決して良かったね、で終わるような作品ではないんですね。まだ問題はたくさんあるけど明日からまた頑張ろう、っていう感じの話です。
ロマンス展開はあるといえばあるしないといえばないです(笑)。女子高生の方(主人公ポジション)はカップリング候補になりそうな妙齢の男性はいるんですが、女の子にロマンス要素がまったくないのでフラグ立ちませんて感じです。それと店主周りの過去の話に恋愛ぽいのはちょっとあります。

積読しちゃうのはなんかわかります。私も買い控えはしないんですけど、読むのが滞るときはありますね。好きなシリーズとか、読みやすいのだけ手をつけてあとはなんとなく溜まっていく…ということがあります。
腰を据えて読まなきゃ、って本はたまにめんどくさくなるときが…(読みだすと読んでしまいますが)

ネット小説、読んでますよ!
でも以前と比べると頻度は落ちましたし、小説サイトはほとんど新規開拓してないです。何年も続けていると、閉鎖したり更新頻度が落ちるサイトさんも多いので、頻繁には見なくなりましたね。
長編を読むのがちょっと苦手なので、読もうと思ってても手をつけるまで時間がかかったり、読んでも序盤でくじけてしまうこともよくあります。でも10話とか20話とか入り込めたら、あとは一気に読むことが多いですね。だいたいは勢いで最新話まで読んで、あとは完結とか第何部完とかまで溜まってからまとめて読む感じでしょうか。(完結しても読めてないところもありますが…←最初から読みなおそうと思ってたらなかなか)
今年読んだ中では、トランクィル・タワー、KNIGHT AND SISTER、去年あたりで、混沌なき箱庭が面白かったです。
そういえば27:09さん復帰されましたよね。
新規開拓は最近は専ら小説家になろうで探してます。あのおすすめリンク?みたいなのですごくたどってしまう…
なろうの小説では、対オジサマ攻略法!、COMPLEX TRIP!、エデン、萌え絵師への道、とか好きです!
それからなろう経由で知った、rotoioというサイトさんが最近お気に入りです。

毎度の長文ですみません。
イラストも見てくださって嬉しかったです。ありがとうございました!

やしろ:2011/09/07(水) 20:34:22 | URL | [編集]

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-:2011/09/08(木) 14:02:33 | | [編集]

返信:

こんにちは。素早いレスありがとうございます。
やっぱりいまは小説家になろうで探すのが主流なんでしょうか。
賢者の失敗は私も読みました! 異世界トリップ面白いのたくさんありますよね。そして完結しているというのはやっぱり評価上がりますね。
rotoioさんは管理人さんだけでなく、相方さんの作品も面白かったですよ~

コメントありがとうございました!

やしろ:2011/09/08(木) 20:52:48 | URL | [編集]

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