2011

01.19

読んだ本

「神様のカルテ2」夏川草介
前作と同じく、舞台が医療の現場ながら作風は重くなく、軽い読み口でさらっと読めます。
前作は泣けるシーンがあったが自分的にはほろり……程度だったのに、今作は鼻を啜りながら読んでしまった… 帯にいろいろと書店員さんの推薦が書いてあるのですが、前作よりいいという意見もあって、私も今作の方が好きです。
安易に悲しい出来事で泣かそうというのではなく、人間の誇り、尊厳、そんなものが伝わって泣けてしまいました。
いい話です。何気にアットホームな院内が好き。
神様のカルテ 2神様のカルテ 2
(2010/09/28)
夏川 草介

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「蕃東国年代記」西崎憲
これを面白いと思うかどうかは好みによるかなあ。文章がさらりと美しく、また雅やか。言葉遣いがいちいち好み…!
ファンタジーですが、和風の雰囲気があります。日本海にあるという、架空の国家のお話の短編集です。
説話集を現代語訳したかのような妙味があって、語り口は淡々としているのに不思議と面白い。美しい言葉をふんだんにつかっているのに無駄は削ぎ落されていて、文の構成はむしろ簡素といっていいぐらいです。かっちりした文体だけど、堅苦しくなくさらっと読めて、なんとも不思議な読み心地。
関連作があるならぜひ読みたいなあ。
装丁も雰囲気にあっていて綺麗です。
蕃東国年代記蕃東国年代記
(2010/12)
西崎 憲

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以下ラノベ
「傾物語」西尾維新
化物語のシリーズ最新刊です。面白かった。
偽物語までがひとつの作品群で、前作の猫物語からが「続編」という印象があります。化物語の「続き」の作品になってるんですよ。作中は春休み~夏休みぐらいしか経ってないのがすごい(というか濃すぎる)けど、登場人物がちゃんと、出来事を咀嚼して、成長しよう、変化しようとしてるのがいいなあ!と。
今作は真宵がテーマなので、話は真宵を中心として展開するんですが、出番はむしろ真宵はほとんどなくて、ほぼ暦と忍の二人旅になっとります。密かに忍ちゃんが好きなので、なかなかおいしい巻だった!
このシリーズってある種のハーレム物でメインヒロインもちゃんと決まってるんだけど、主人公が同じだけの密度と思い入れで各々のヒロインとちゃんと関わってるのがいいなと思います。
次巻も楽しみー
傾物語 (講談社BOX)傾物語 (講談社BOX)
(2010/12/25)
西尾 維新

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「烙印の紋章 6」杉原智則
新刊出たおかげで6巻がちゃんと重版されました。よかったよかった。しかし最寄りの本屋ではいつも、最新刊の一歩手前までしか置いてないという不思議…
今回は魔道士が出てきて、いままで剣と指揮で乗り切ってきた主人公はなかなか大変な思いをします。
主人公がかなりクールなので個人的にはかっこいいまま突き進んで欲しいんですが、反面トラウマがあって脆いところを抱え込んでいるというのがある種の魅力なのかなと思う。その重みを仲間と共有していないところがいい。
エスメナにはあまり思い入れなかったんですが、今回はなかなか魅力的だったと思う。オルバの終盤の見せ場にニヤリとしてしまった。
ところで今回、ヒロイン成分が足りない! というより丸二巻ないというラノベにあるまじき…
そろそろビリーナ姫が拝みたいです。
烙印の紋章〈6〉いにしえの宮に竜はめざめる (電撃文庫 す 3-20)烙印の紋章〈6〉いにしえの宮に竜はめざめる (電撃文庫 す 3-20)
(2010/07/10)
杉原 智則

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