2017

04.16

自分の10冊

自分にとっての「10冊」を挙げるならどれだろう?と思ったのでちょっと書いてみる


・マツの木の王子
幼少期の愛読書。身分差・恋愛・逆境・人と人外・奉仕の精神・せつないラスト…といろいろ要素詰まってるよね! 物語に心動かされるのをすごく感じた。

・クレヨン王国のパトロール隊長
幼少期の愛読書。クレヨン王国シリーズで初めて読んだのがこれだったかと。少年が試練を乗り越えて強くなる。せつなさとか生きる力とか、いろいろ感じた。ここからシリーズにはまる。

・キッチン
(児童書以外の)小説を読むきっかけ、そして書くきっかけになった本。しばらく吉本ばななにはまった。人と人のつながり、自分の役割。平易な文体で、ぐいぐい心に沁みてくる。

・月の影影の海
十二国記第一作。児童書ではない、こんなに面白いトリップものを読んだことがなかった。落として上げるカタルシス展開と主人公の成長要素がたまらない。他の著書も読みあさり、それがきっかけでホラー物も読むようになった。

・ななつのこ
加納朋子にはまるきっかけ、短編連作ミステリにだだはまりするきっかけになった本。人の死なない優しいミステリというのがジャンル化されてるんだなあと知った。作者にはまったおかげで新刊が待ちきれずハードカバー購入デビューし、財布の紐が完全にブチ切れた本散財の戦犯になった本。

・裏庭
ハリーポッターをきっかけに児童書ブームが巻き起こっていたころ、とあるサイトの紹介で出会った本。梨木香歩にはまるきっかけになった。国内の児童書を読みあさるきっかけにもなったが、幻想と現実のはざまをこんなにも絶妙に描く人は他にいなかった。

・魔法使いはだれだ
クレストマンシーシリーズの一冊。ジョーンズにはまるきっかけ、海外ファンタジーにはまるきっかけになった本。たくさんの要素をちりばめ、それを意外な方向に奇麗にまとめ上げる魔法のような手腕にどきどきして、憧れる。

・復活の地
小川一水にはまるきっかけ、そしてSFを読むきっかけになった本。主人公が酷い目に遭って鼻っ柱叩き折られて成長する展開は元々好きでもあったけど、背中を預ける関係・信頼で繋がる関係っていうカップリングに目覚めた(おそらく元々好きだったけど、好きなカップリングの根底にこの要素があるということを自覚した)。

・騎士の息子
ファーシーアの一族シリーズ第一作。創元推理文庫の長編ファンタジーを買いあさる原因になった本、そして創元推理文庫の値段に躊躇しなくなった本。こんなに重くてつらくてずしんとくるのに麻薬のように読んでしまうシリーズは初めてだった。つらくて泣いて、読んで、泣いて、また繰り返し読む。運命の重さ、愛とエゴの表裏一体、とにかく心を揺さぶられる話だった。

・自負と偏見
英文学の授業でオースティン(ノーサンガー・アベイ)と出会い、レポートを書くために読んだ。文学作品・古典というものに苦手意識がなくなった本。高潔さとプラトニックに痺れた。その後オースティンにはまる。

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    2017

04.16

読んだ本

ちょっとだけですが

嫌な女」桂望実
弁護士の徹子のところに、遠縁の夏子がやってくる。彼女はいつも自分が巻き込まれたトラブルをなんとかしてくれと来るのだが、相手はどう見ても夏子の詐欺の被害者だった。
この夏子が嫌な女で、主人公目線だとまたこいつか、と来るたびうんざりするんだけど、次は何をやらかしたんだ~と次第に気になってしまう女でもある。夏子のスタンスはずっと変わらないんだけど、主人公(と読者)の捉え方がちょっと変わるというのが面白い話です。
この作者、県庁の星とか、わりと読み口が軽いイメージがあったのですが、今作はけっこうがつんと読める感じでした。

本バスめぐりん。」大崎梢
書店・出版社系の作品が多い大崎さんですが、今回は移動図書館の話。
短編連作ですが、パズル系の謎とかではなく、どれもちゃんと移動図書館に絡めた話で面白かった。話によって別の巡回先に行くので、人間模様がまた変わるところも面白かったです!

以下まんが
金の国水の国」岩本ナオ
「町でうわさの天狗の子」の人です…!(そっちも面白かった)
ある敵対する両国が、友好のために国一番の美女と国一番の賢人を送り合う約束をする。しかし両国は互いに相手を出し抜こうとして…という話。
おとぎ話風なんだけどしっかり少女漫画で、ヒーローもヒロインも見た目はぱっとしない感じなんだけど誠実で芯があって知恵が回ってすごい良かった~~

ダンジョン飯 4」久井諒子
遂にドラゴンとあいまみえ、ファリンを救う第四巻。今回でいったん区切りはついたかな?ファリンおっとり系良い子っぽいので、この面子だと影が薄くなるのでは…?と思ったけど、さすがにライオスの妹だった(笑)。妙なズレっぷりがかわいいです。ライオスの兄さんっぷりにもぐっときた。
対ドラゴン戦なので今回けっこうシリアスだった。マルシルの魔術についてもシリアスな設定が絡んでるみたい。
シリアスで思い出したけど、久井さんが昔サイトで連載してた本格ファンタジーは書籍化しないのかな…?たしかあちこちの年代の話があったので、全体図が知りたい。

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    2017

01.29

読んだ本

久々のやつ
一年以上前に読んだやつとかもいろいろ混じってます


リンカーン・ライムシリーズ/ジェフリー・ディーバー
ボーン・コレクター」より始まる、犯罪捜査物のシリーズです。最新のスキン・コレクターまで読んだぞ!
がっつりボリュームで読むのに体力要るけど、作者がまたどんでん返しの作風が有名なので、今度はどう来るんだ~!?ってのが面白い。
主人公は元刑事のリンカーン。ある事件に巻き込まれて脊髄を損傷し、現在は四肢麻痺患者となっていますが、たびたび警察から協力を要請される安楽椅子探偵。
探偵ものというよりは、リアルタイムに事件が起こっていく&リンカーンの部屋が捜査本部みたいになるので、警察ものみたいなイメージの方が強いです。
主人公がめちゃくちゃアクが強くて嫌な奴(笑)だし、相棒の女刑事もまた個性が強い。その他捜査チームの面々も良いキャラしてて面白いです。ドラマっぽいというかけっこう映像的な作風かな。
何作目かにキャサリン・ダンスという人間嘘発見器な捜査官が出てくるんですが、彼女の話も独立してシリーズ化してて、そっちも面白いです。ダンスシリーズは人間関係がすごい複雑というか絶妙な感じが面白い。海外ものって恋愛展開はけっこう情熱的なイメージあったけど、これはめちゃくちゃ繊細です。

大尉の盟約」L・M・ビジョルド
ヴォルコシガンシリーズですが、シリーズ主人公のマイルズも結婚しちゃったしどうなるんだ?と思ってたら、今回は従兄弟のイワンが主役のいわゆるスピンオフです。
女の子を助けるために偽装結婚する!っていうベッタベタのシチュで来ました(笑)。
シリーズはキャラの魅力とか、知力でピンチを潜り抜けるっていう読み応えの部分も面白いけど、身分を隠してるけど実は貴族で親父がいわゆる大統領っていう中二心くすぐりまくりな設定入ってるのが好きです(笑)。

しのぶ梅 着物始末暦」中島要
時代物です。短編シリーズものなんですが、七巻まで一気読みしました…面白いんだわこれ。
主人公は着物の洗いや染み抜きをこなす着物の始末屋、余一。とはいえ、話ごとにけっこう視点人物が替わるので、メインキャラの一人と言った方がいいかもしれません。
人間関係のトラブルや悩みを、着物の始末をきっかけに解決へと導いていくパターンが基本となります。依頼者の出番は一度きりというわけでもなくて、その後の人間関係とかキャラ同士が繋がっていく感じが面白い。
余一自身の悩みや秘めた過去なんかも出てきて、わりとほのぼの人情ものというだけでもない。あと恋愛模様もいろいろあって面白い。
一つ一つの話はそんなにインパクト強くないんですが、何話も重ねて魅力が見えてくる作家さんかな~と思います。気になったので他の著書も探してしまった。

スティグマータ」近藤史恵
自転車ロードレースのサクリファイスシリーズです! 今回はチカの話に戻りまして、ツール・ド・フランスを走ります。ドーピングでレースからは姿を消していたかつての英雄が復活し、波乱を巻き起こす。
チカはその彼から相談事を受けてしまい、またも事件に巻き込まれていく。ほんと巻き込まれ体質だな~チカ(笑)。
スポーツ物なんだけど、よくある爽やか熱血系と違ってこのシリーズはわりとサスペンスというか不穏な展開があって面白い。

プリズンホテル」(全四巻)浅田次郎
実は浅田次郎って読んだことなくて初でした。
この作品はヤクザが経営している、任侠専門ホテルの話。キャラものどたばたコメディなので、頭空っぽにして読むと良いと思います。そして不意に差し込んでくる人情話がまたいい感じ。
個人的にどうしても主人公の小説家が好きになれなくて(家庭環境に問題があったためにDV男に育った)、そこだけうむむと思いながら読んでいたのですが、最終巻ではまんまと泣いてしまった…
さすがに少し古い作風だしアリエナイ展開ばかりなのですが、リアルを求めない人にはおすすめ。古き良き感あって面白いです。

賢女ひきいる魔法の旅は」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/アーシュラ・ジョーンズ
ジョーンズってまだ著書あったの…未完の絶筆なんですが、妹さんが引き継いで話を完結させています。違和感なくまとめていて、あえて言うなら本人だったら最後にもう一波乱話膨らませてたかもしれないな~ってぐらい。
戦争時に使われた障壁の魔法によって、島同士の行き来ができなくなってしまった世界。主人公のエイリーンは、その障壁を打ち壊して人質にされた王子を助けるための旅に出ることになります。
ある種の型があるというか、各島からお供を一人ずつ連れるとか、聖獣の加護を得ていくって感じがおとぎ話っぽくて面白かった。主人公も、力がないと思われていたけど実は…っていうある種の王道。

以下まんが
とんがり帽子のアトリエ 1」白浜鴎
ネットでちょっと読みましたが、世界観がわくわくするのと絵がすごく綺麗なので刊行楽しみにしてました~
ファンタジーで魔法使いの話。この世界では魔法は秘匿されているもので、限られた人しか魔法使いになれないし魔法を使う瞬間も見てはならないとされている。
少女ココは好奇心から禁忌の魔法に触れてしまい、その結果魔法使いの見習いになることになる。人間関係で衝突したり、悪の組織?に狙われたり、わりと明るいばかりではないところも面白い。
魔法が呪文でなくて陣なので、使い方のアレンジとかわくわくします!

BEASTARS 1」板垣巴留
動物たちの学園もので、すごく独特な雰囲気があります。
肉食獣と草食獣が通う学園で、ある日草食獣の生徒が殺されてしまう。犯人がわからないまま肉食獣が疑われ、双方の集団間に亀裂が入る。
学園物でもあり部活物でもあり、動物の本能について描かれてもあり、どういう方向にいくか読めなくて不思議な雰囲気。続きが気になる~

乱と灰色の世界 7」(完結)入江亜季
最終巻です。事件を機に、乱の子供時代は終わってしまったんだ、ってわかるのがすごい衝撃的だった。
自分のしたいこと優先で飛び回っていた乱が悲しみを乗り越えて成長して、その乱を支えるためにガキ大将だった日比も大人になるのがすごい良い…日比かっこよすぎる…
めちゃくちゃ大人びてしまった乱が、日比の前だと等身大の女の子に戻るのもまた可愛い。
ラストはハッピーに終わるんだけど、何度読んでも泣ける。身体が大きくなって好きなことができること、が大人になることだと思っていた乱が、大人になるとはどういうことなのかという問いに向き合って答えを出したのが尊い。

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    2016

10.09

読んだ本

また久しぶりですが~

トミー&タペンス/アガサ・クリスティー
「秘密機関」から始まる、シリーズ作品です。長編4巻、短編集1巻。
クリスティーは古典ミステリの名手ですが、このシリーズはわりとユーモア部分も多くて楽しく読めます。二人で事業を始めよう!と意気込んだ若いトミーとタペンスは、国に雇われてスパイ活動をすることになってしまいます。巻が進むごとに年代が進んで、最終巻ではキャラが老人になってます。
背景に世界大戦があるので、スパイという設定が利いてるし、そのわりにシリアスガチガチでもなくて、片方の主人公は女性なので茶目っ気もあります。
身分を隠して情報収集するために探偵事業を始める巻が短編集です。短編は読みやすいしミステリ部分も秀逸で面白い。キャラの頭の良さも読んでて楽しい。

「エルフ皇帝の後継者」キャサリン・アディスン
父である皇帝に疎まれ、地方に追いやられていた主人公マヤ。皇帝と皇族が乗った飛行船が墜落し、ある日突然皇帝の座が転がり込んできてしまう。
地方で育った世間知らずのため、臣にはなめられ暗殺を企まれ、踏んだり蹴ったりの主人公ですが、持ち前の人の好さで少しずつ味方を増やしていく展開が良い。また、主人公がハーフなので種族間の話とかも出てきて面白い。
キャラも良かったし、王道展開の面白さがあります。

「おそろし」宮部みゆき
新刊買ったらシリーズ物だったので最初から読みました。三島屋変調百物語事始というシリーズで、現在3巻まで文庫が出てます。
故郷で辛い事件に遭い、心の療養のために叔父夫婦の家に居候することになった主人公おちか。巡り合わせと叔父の趣向もあって、おちかは不思議な話を集める聞き役となる。
シリーズ中編集で各巻に5編ずつぐらい入ってます。宮部さんなので、ちょっと妖怪が出て来たり不思議な出来事があったりぐらいの話をそれぞれまとめてるのかな~と思ったら、ガチで怪談です。背筋の凍る話があったり、めちゃくちゃ後味の悪い話があったり。
人ならざる者が出てきても、結局は人間のエゴの方が恐ろしいなんて話があるところが宮部節かな~と思います。巻ごとにちょっとずつ登場人物が増えたり、巻ごとでは話がまとまってるので読みやすくて面白いです。

以下まんが
「モブサイコ100」ONE
アニメが面白かったので気になって買いました~最新刊の13巻まで。
絵にかなり癖があるので人は選ぶかな~と思います。あと、バトル中心ではあるけれど、爽快感よりも心理描写メインな感じ。
主人公モブは超能力の使える中学生。バイト先で除霊をやったりして日々を過ごしていたが、部活に入ったり、新たに超能力者と知り合ったりで少しずつ日常に変化が出てくる。それに伴って、日常物っぽさからバトル物っぽさに雰囲気が変わります。
モブはとにかく超能力以外にはとりえもなく、勉強も運動も苦手。本人は、超能力が使える“だけ”で大した能力もないと思っている等身大の少年です。でもその力を狙っていろんな人が近寄って来たり、それとは全然関係ない友達が出来たり。
力のないキャラはスポットが当たらないわけではなく、普通の人たちが主人公の支えになったり、なんらかの役割を担うというのが良い。

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    2016

07.07

読んだ本

「ガソリン生活」伊坂幸太郎
望月家の兄弟が、スキャンダルに狙われている女優とほんの少し関わり、その関係で記者と出会って…で、すったもんだする話。
この話の主人公は緑のデミオ(車)です。車視点だから比喩や慣用句?がすごく面白かったり、緑デミの知らないところで交わされた家族の話はわからないから、隣家の車と一緒に推測したり、な感じが楽しいです。二輪車とは会話できないのかわいすぎて吹いた(笑)
兄弟が悪意のある人たちに嫌な目に遭わされて途中すごくモヤモヤしますが、最終的にはスッキリします。エピローグもすごく良かった!

「黄金の烏」阿部智里
八咫烏シリーズ第三弾。
世界観はすごく好きなんだけど、二冊目まで読んでて、このシリーズはキャラにあまり思い入れしない方がいいのか…?と思っていたところだったので、今回文句なしに面白かったです!
舞台は同じのそれぞれ別の話?とも思っていたので、今作でしっかり続き物だということもわかりました。二作目(烏は主を選ばない)の雪哉が引き続き主人公です。根性があって有能な主人公はやっぱり面白い。
烏に転身できる一族を描いた平安風ファンタジー。今作で「外の世界」というものが存在することがわかり、その描き方が意外で面白かった。続刊でどういう展開にするのか、すごく楽しみです!

「希望荘」宮部みゆき
杉村三郎シリーズの新刊。中編集です。正直、このシリーズはペテロで終わりかと思ってたので、続くんだ!?ってところにビックリしました。杉村が再スタートを切る話。
宮部さんはほんと人間を書くのが上手い…単なる「悪人」がいるのではなく、「弱い人間」がいるんだ、っていう感じがリアリティあるし宮部節ですよね…
ミステリなんだけど主人公は普通の善人で、やってることは調査員。人と話をする中で情報を集めていくんだけど、相手の気を悪くさせないように言い回しに気を遣ったり、凄惨な事件に心を痛めたりと、ほんとに普通なところが応援したくなって好きです。

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