2019/01/10

読んだ本

賢者の怖れ」(全7巻)パトリック・ロスファス
キングキラー・クロニクルの第2部です。問題を起こしたクォートは、ほとぼりが冷めるまで学園を去らざるを得なくなってしまう。ある大公に雇われ、盗賊団を追っていくうちに、家族の死に関わるチャンドリアンの情報の一端を手に入れることになる。
2部は序盤がアンブローズとの対立、あとはほとんど大公に雇われているときの話です。
2部もめちゃくちゃ面白くて一気に読んでしまった。今までは少年だったクォートが急に性に目覚めてしまうので、読者は戸惑う…まだ起きてない出来事多すぎるんですけど(過去の回想録なので)3部でちゃんと終われるのかな!?
個人的にはやっぱり学園篇が好きかな~意味不明なことばかり言ってくる命名術の師匠の変な人感とシリアスのギャップが好き。

第三の女」アガサ・クリスティー
ポアロシリーズです。自分はどうやら殺人を犯したらしい、と相談にやってきた娘が思い直して逃げてしまう。何の件なのか気になったポアロは娘のことを調べ始めるが、関係しそうでしない情報が多すぎて行き詰ってしまう。
どういう事件なのかがずっと曖昧なまま続くのですが、終盤でわーっと情報が繋がってどんでん返しになるのが面白かった。

日本庭園の秘密」エラリー・クイーン
日本では国名シリーズの一冊とされていますが、原題にmisteryとは付いていません。とはいえ、出版予定タイトルの時点では国名シリーズだったみたいです(世界情勢とかいろいろ事情があったらしい)
クイーンって謎解きは面白いけど材料が出そろうまでじりじりさせられる…という印象だったのですが、この作品は全体的にテンポ良くて読みやすかったです。エラリーじゃなくて若い女性視点でロマンスも混ぜてるのが面白かった。
日本かぶれの女性作家が殺され、部屋が密室状態だったことから、第一発見者である被害者の婚約者の娘が疑われてしまう。被害者の内面が最初明らかにされていないので、それがわかってゆく過程も面白かったです。日本に対する誤解もけっこう盛り込まれてるけど、当時の作品にしてはよく書かれてると思う。

シャンプーが目に沁みる」山下貴光
「屋上ミサイル」の人です。この人の書く青春劇やっぱりいいな~リアルじゃなくてすごくフィクションぽいんだけど、そのフィクションくささがなんか上手くマッチしてる感じがする。
少年少女のある種の脆さとか友情を書くのが上手いんだよな~この人の書く男女間の友情が好き。
それぞれ周囲から浮いて孤立している3人の高校生が友達になり、知り合った女生徒の死について調べ始める。中編集なのですが、学生間のカースト制度とか、その設定繋げてくるかっていうえぐさが面白かった。
この作家の学生ものじゃないやつ読んだことあって、それはキャラが上滑りしてる感じでぴんとこなかったんですが、作風的にリアルとフィクションのバランスが上手くとれるのが学生ものなのかも。ただ作風に癖はあるから合う合わないはありそう。
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2018/12/10

読んだ本

久々に
いろいろ読んでるけど一部だけ

ここで死神から残念なお知らせです。」榎田ユウリ
シリーズもの。3巻まで読みました。
ある日死神と名乗る人物が現れる。彼の仕事は、死んだことに気付かない人間に自覚をさせてあの世に送り出すことだという。
ゆるっとした話かと思ったら、めちゃめちゃ容赦なかった…! ありがちだと「ここで都合のいい流れ!」が来そうな箇所があるのですが、ほんとに都合のいい展開などないです。
死は容赦ないからこそ、生を大事にしないといけないのだと思わされる。
死神のキャラが面白い。ストーリーの目的は同じなのですが、構成が毎回違うので今回はどういう見せ方かな?って読むのが楽しみ。

闇の公子」タニス・リー
一言でいうと、闇の公子という妖魔の親玉みたいなキャラが人の世に引き起こす禍を書いたオムニバス。っていう感じ。(シリーズ物の一作目です)
わりと人が悲惨な目に遭ったりするのですが、感情移入をメインとした作風ではないのでそんなに読み手へのダメージはないです。読み味でいうとグリム童話みたいな感じ。この禍をどういう知恵で乗り切るのかまたは破滅してしまうのか、展開が読めなくてストーリーが面白いです。
また、幻想小説らしく単語が綺麗で雰囲気が妖しくて良い。

以下まんが
ドロヘドロ 23」林田球
完結。読み応えあった~~!!
どんどん謎が謎呼ぶ展開だったけど、重要な謎やキーキャラはけっこう序盤から出てた感じかな。久々に一巻から読み返したら、十字目とかも思ったより早い巻で出てた。
記憶を失くした&顔が人外になってしまった主人公、というグインサーガみたいな始まりだったけど、主人公は何者なのか…?っていう謎が最初から最後までたっぷり詰まってて面白かったです。
どんどん人が殺される世界観なんだけど、どんどん人が生き返る世界観でもあって(あとちょこちょこギャグが挟まれるのもあって)わりとコミカルでそんなに悲壮感はなかったけど、取り戻せないものはあったんだな…って平和なラストを見てもちょっとせつない。
キャラはみんな好きだけど、顔はカイマンの素顔がすげー好みで鉄条さんも好み…
コンビは藤田と恵比寿が好きだった。ヘタレで弱っちい藤田が恵比寿の面倒を看てやって、ないがしろにされてもいざというときは身を挺してかばってやるところがとても好き。ただ恵比寿は作中正気の時があまりなかったので、ちょっと残念かな~~
体内から出す煙によって魔法が使えるとか、魔法使い→悪魔にグレードアップするとか、アイデアが規格外すぎて作者の頭の中どうなってんの??って思う。世界観すごかった。
エログロ?っぽいけど性的な視点で女性が扱われることがなかったので、ハダカになっててもなんか健全感あった(笑)。女性陣が平気で男性陣が照れるところがむしろピュア。

ちはやふる 40」末次由紀
名人戦予選で太一と新が一騎打ち。めっちゃ良い巻だった…
二人の心の中のわだかまりが、ここにきて解消される展開泣ける。
新のセリフのくだり、ページ戻って読み返してページ戻って読み返して、って5回ぐらい繰り返して先に進めないほどでした。太一だけじゃなくて、新も心の中に引っかかっていることがあったんだ、って思って幼いころの二人が愛おしくなった。
千早もどんどん強くなって先に進んでいくんだけど、その強さは詩暢ちゃんの孤独に届く強さなんだよな…!って改めてぐっときた。

BEASTARS 11」板垣巴留
この作者の展開すごすぎてついていけない…(良い意味で)
テムを殺した犯人がわりと早く判明したのにも驚いたんだけど、その次はもちろん対決展開になるんだけど、ここにルイ先輩絡めてきてそーなる!?っていうのがほんとスゴイ。
動物たち(擬人化)の話なんだけど、どこまでも「擬」人化であって本質は動物の本能の話なんだよな~~すごすぎる。
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2018/03/11

読んだ本

最近読んだ本

明るい夜に出かけて」佐藤多佳子
佐藤さんはほんとに、「今どきの若者」を書くのが巧いな~と思います。
大学生活から逃げ出して、通学も就職もできずにコンビニバイトで濁している主人公。人と上手くつながることができない若者たちが、ラジオリスナーの趣味を通じてつながっていく話。
シリアスすぎず重すぎず、でも泣けてほんのり恋愛っぽさもあるような、いつもの雰囲気です。
佐藤さんの作品は、泣かせようというシーンじゃないのに泣けるのがいい。あとやっぱり男主人公の読ませ方が上手い。不器用さがいとしい。

日の名残り」カズオ・イシグロ
あまりこういう文学作品て読まないんですが、人に薦められて読んだらなかなか良かった。
主人に休暇を貰い、旧友に会う旅をすることにした執事のスティーブンス。道すがら、彼は様々な過去の出来事を思い返すのだった。
回想メインのストーリーで、人を選ぶ作品だと思います。ひたすら「行間を読む」作品なので、そこをくみ取らないとつまらない作品としか思えないと思う。
ある種の喜劇と悲劇が描かれているんだけど、生々しい書き方ではなくとてもオブラートに包んでいて、そこが品があってとても綺麗な小説だった。
一人称だけどほとんど主人公の気持ちはストレートに書かれていなくて、そこを読み解きながら進めるんだけど、主人公は自分の気持ちに無自覚(ときに誤解している)ので、恋心やなんかを、おまえ~そうじゃないだろ~って思いながら読むのがまさに「読み解いてる」って感じで面白い。

以下まんが
暁のヨナ 1~25」草凪みずほ
以前アニメで見てたのですが、ふと続きが気になって気になって…というわけで既巻大人買い。
謀反によって国を追われた姫のヨナが、国中を巡って治世の有様と自分の役割を知っていく話です。
何もできないお姫様だったヨナが、少しずつ強くなっていく姿が良い…(満身創痍すぎて心配になるけど)
そして従者のハクが良いキャラすぎてなんて言ったらいいかわかりません。ヨナに惚れてる幼なじみなんだけど、そのことをヨナには悟られないようにしてる(けど思春期の男子なのでたまに暴走する)感じがたぎる…!
ハクの表情の描写は主人公のヨナよりむしろ細やかにされてる気がする。胸が痛くなる描写が多くてつらい~~へし折ってやりたいような装身具を(憎い相手からの贈り物だから)、ヨナが大事にしているからというだけの理由で大事にしてやるところとかとても好き…

エニデヴィ 1~2」白浜鴎
天使と悪魔のドタバタコメディなんだけど、どっちも美女でコスメを奪い合って大喧嘩、でも仲の良い友達、という雰囲気が楽しくてかわいい!
あと絵が上手すぎて見てるだけで楽しい。

BEAST COMPLEX」板垣巴留
BEASTARSのスピンオフ的な短編集です。
本編とは関連がなく、それぞれ別の肉食獣と草食獣の話なんですが、大人向けで渋くて苦くて面白かった…余韻の作り方が上手いな~と思います。
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2017/09/16

読んだ本

なんか溜まって来たのでまとめて書きますー

法医昆虫学捜査官」川瀬七緒
シリーズ物ミステリ。文庫で3巻まで読みました。
警察の捜査に昆虫学を取り入れるという捜査物なんですが、意外な方向から手がかりを見つけていく流れが面白い。具体的には、死体に発生したウジの成長具合を見て死亡推定時刻を特定したりするのですが、周囲の生態系とは違う虫が紛れ込んでいることにより、その出所を追っていく流れが多いかも。
その昆虫学者が破天荒な若い女性なので、キャラも立ってて面白いです。かといってキャラ物というわけでもなく、けっこうがっつり読めるかと。
ただしわりとグロ系なので苦手な人はご注意。人体の損壊の方向でグロイわけではないのですが、腐乱死体やウジ虫の状態を事細かに描写している…

真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥」(完結)大沼紀子
最終巻来ましたぁああ!
冒頭の話で、時間飛んでる?と思ったら、前作から数年後設定の話。今回はオムニバス形式の短編集な感じになってます。
相変わらず希実ちゃんがかわいくて…本当はいろいろ考えているのに、考え過ぎて上手く言葉に出来なくて結果素っ気ない感じになってしまうところが不器用で切なくてほんとかわいい…あと弘基と進展あって良かったね!?(待ってた)
一足飛びにぽんぽん解決するのではなく、じっくりと丁寧に綴っている感じがほんと良いシリーズでした。あ~~また読みなおそ…

風の名前」(全五巻)パトリック・ロスファス
キングキラー・クロニクルというシリーズの第一部ですが、めちゃくちゃ面白かった…!
一巻の途中から、伝説と呼ばれたある男の人生を遡って語っていく流れになります。序盤はエンジン掛からないけど学園入ってからが面白いよ!という前評判を聞いていたのですが、最初から面白いぞ…!?
旅芸人一座で生まれ育ったクォートだったが、ある日家族が襲われてしまう。その日から彼の生活も人生も壊され、家族が襲われた原因を調べながら、どん底から這い上がっていく物語になります。
十二国記みたいな、鬱展開からのカタルシス好きな人にオススメ~!

空棺の烏」阿部智里
八咫烏シリーズの第4巻です。ファンタジー系定番の学園編はやっぱり面白い~~!
相変わらず雪哉が頭良くて面白いんですが、やっぱりお前裏があるのかよ!といういつもの読後感になっております(笑)

サーカスナイト」よしもとばなな
久々にばななさんの新作(文庫だけど)読んだけど、ウッ良かった…
持ち味のスピリチュアルな部分と主人公の生きる力と人々の繋がりとが充分に書かれてて堪能しました。相変わらず主人公の設定はちょっと不幸感あるけど。
物の記憶を読み取る不思議な力を持つさやかのもとに、ある日手紙が届く。それは、不幸な事情で別れた昔の恋人からのものだった。
「夫と死に別れた子持ちかつ養母と同居している」主人公なので、設定だけみるとあまり自分の好みに入らないのですが、がっつり恋愛展開になるわけでもなく、かといって恋愛要素をまったく排除しているわけでもなく、と心地好い距離感で読めました。なにげにクスッと笑えるユーモア部分もあって良かった。

有頂天家族 二代目の帰朝」森見登美彦
有頂天家族の続編です~!
今回は赤玉先生の子息、二代目が外国から帰ってきてすったもんだする話です。前回と同じく、アニメ視聴してから読みました。アニメの方は二代目のテーマ曲が、ダダーンと重厚感あって変なおかしみがある(笑)
今回もいろんなトラブルに巻き込まれ、ついに弁天様をも怒らせて矢三郎が大ピンチになりつつも、前作でちらほら出てきていた元許嫁海星との仲も進展します。
この話が読みやすいのは、矢三郎の一人称で書かれながらも主人公の心情がメインではなく、適度に傍観者として書かれてるからかな~と思います。
弁天様と二代目の関係がなんだか好きだなー
憎み合い本気で戦いながらも、弁天様が必要としてるのは二代目なのかなという気がする。人間を捨てきれず天狗にもなり切れない弁天様にとって、天狗の跡取りでありながら天狗であることを拒否する二代目は自分と似たような存在に見えるのかな…と思ったり。
クールに見える二代目も芯に脆いところがあるから、弁天様の孤独に惹かれたりするのかもしれない…とも思ったり(妄想)。

以下まんが
マロニエ王国の七人の騎士 1」岩本ナオ
岩本さんの新作~!
女将軍の七人の息子という設定だけで面白いんだけど、キャラもほんとにみんな可愛い…
息子たちは、外交のためそれぞれ周辺国に赴くことになる。恋愛要素もちゃんと入ってて、女の子も可愛い~~~
この人の書くファンタジーは、どこかおとぎ話感があってとても好きです。

月刊少女野崎くん 9」椿いづみ
毎度毎度、無自覚両思い的なラブコメ感がかわいいですが、掘ちゃん先輩が鹿島くんのこと意識した…!?っていう例の回が入っててめちゃかわいいです(ニヤニヤ)
野崎くんも、無自覚に千代ちゃんとの距離近くねえか!?感あってめちゃかわいいです(ニヤニヤ)

ダンジョン飯 5」久井諒子
前巻で一区切りついてヨカッタヨカッタと思っていたら、全然区切りついてなかったーー!?
急展開の第5巻です。だんだんダークな雰囲気も出てきて、どきどきの展開ですが、マルシルが相変わらずのオチ要因でかわいそかわいいすぎる…
あとマルシルとライオスの接触が(修行だけど)めちゃキュンかわ
面白いけど、タイトルのダン飯はメインじゃなくなってきたな~~
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2017/06/18

読んだ本

タニスリーとか

幻獣の書」タニス・リー
気になってたのでタニス・リー。
幻想的な雰囲気で、キャラに感情移入するというよりは伝承を読んでいるようなイメージです。
とある呪われた血族の男とその妻の物語が、入れ子構造で語られます。章立てて分かれている一見別々の話が、実は全部同じ流れに繋がっていくところが巧い。
体言止めが多くて文体に癖があるので慣れるまで読みにくく、話も全体図を把握するまではよくわからないのですが、いつの間にか引き込まれているという不思議な作品だった。あと男女の交わりもテーマになっているので、淫靡な感じがあります。

死せる者の書」タニス・リー
墓の案内人が、それぞれの墓にまつわる小話を語る。説話集みたいなイメージの短編集です。キャラ描写よりも個々のすじがきを見せるのがメインな感じ。
異形の者や狂気や破滅などのストーリーですが、重すぎず、巧い語り手だなあって印象あります。

狂える者の書」タニス・リー
平行世界のパラダイス・パラディス・パラディのそれぞれの出来事を追っていく。
パラダイスに住む殺人鬼の兄妹は、伯父が別世界に遺した遺産を手に入れようと、相続人であるパラディの画家を殺そうと計画する。役者にもてあそばれたパラディスの若い娘は精神病院に入れられ、のちに同じく病院に入れられたパラディの画家の運命に影響を及ぼす。どこまでが妄想でどこまでが現実なのか、不思議な構造の話。
ちなみに上記含む三冊はすべてパラディスの秘録というシリーズですが、架空の街パラディス(平行世界のパリ)が舞台になっているとのことです。

ゼロ時間へ」アガサ・クリスティー
名作と名高い作品なので、興味が出て読んでみました。
世のミステリ小説は人の死が始まりとなって展開する。しかし、殺人の起こるゼロ時間へ向かっていろいろな出来事が収束する、事件は本当はその前から起こっているのだ…という話が冒頭で語られる。
群像劇風に複数の人のエピソードが展開され、事件となるゼロ時間が近づいていく緊迫感。それぞれのエピソードに何気なく多彩な伏線がばら撒かれ、終盤の回収具合が巧いな~~と。
最初はバラバラの話なんだけど、そこが退屈にならず、さすがに読みやすいしわかりやすい。70年も前にこんなタイプのミステリが書かれてたのがすごい。

上流階級 富久丸百貨店外商部II」高殿円
外商部でバリバリ稼ぐキャリアウーマン静緒の話、第二段。まさか続編が出るとは!
ますます稼ぐようになった静緒が、客との距離の取り方や自分の仕事の意義を考える巻。桝家の性的指向の話と家族の確執にも触れてますが、やっぱり仕事の話が面白いです。

以下まんが
BEASTARS 2~3」板垣巴留
アクシデントにより代役で舞台に出ることになったレゴシ。1巻に緊張感があっただけに、これやっぱり青春ドラマかな?と思った矢先の3巻ですよ…
草食動物に対する飢餓感を抑えきれない肉食動物の、社会の闇に踏み込む3巻終盤。ますますどういう方向で書いていくのか目が離せない~
でも卵を生む鶏女子の話は息抜き回っぽくて楽しかった(笑)


シリーズや長編物で、巻数が多くて追い切れてなかったり好みが変わってしまったりして、途中から感想書いてないときがあります
あと、読んでてもマンネリ化してて新しい感想が思い浮かばなかったり、最終巻まで読んだけどタイミング逃して感想かけてないときとかある
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2017/05/17

オーリエラント

乾石智子さんの一大ファンタジー、オーリエラントシリーズをちょこちょこ読み直したので整理してみた
バラで読んでたからよくわかってなかったけど、まとめて読んだらちょっとわかったぞ~

まずオーリエラントにはコンスル帝国とイスリル帝国という二つの帝国があって、それぞれの年代で話が展開される。(別の年代で同じ人物が関わってたりもする。)
「魔道師の月」のテイバドールの話は(コンスル帝国に対抗して)イスリル帝国が誕生するきっかけの話。(「夜の写本師」はコンスル帝国が滅んだあとの話。)(「沈黙の書」はオーリエラント誕生の古代の物語。)
「魔道師の月」がわりと要の話なので、それを読んでいると全体図がわかりやすい気がする。

「魔道師の月」のキアルス=「夜の写本師」でギデスディンの魔法を生み出したキアルス、キアルスの生まれ変わり=「夜の写本師」のケルシュ。
「魔道師の月」のレイサンダーの子孫=「太陽の石」のイザーカト兄弟。「魔道師の月」のレイサンダーが持ってた肩留め=「太陽の石」のデイスが拾った石、レイサンダーの生まれ変わり=デイス?
「紐結びの魔道師」のエンスがかつて所属していた神が峰の戦士団=「太陽の石」のイザーカト兄弟のヤエリが作った騎士団、「夜の写本師」の四大魔道師の指が欠けた男(カッシ)=「紐結びの魔道師」のカッシ、「夜の写本師」のカリュドウの親方(イスルイール)=「魔道写本師」のイスルイール。
ってことかな~~すっきりした。

乾石さんの話って、わりと残酷だったり、陰惨だったり、痛ましかったりするシーンも盛り込まれてるんだけど、なんかあんまり鬱って感じはしない。個々のキャラに入れ込むよりは、大きな流れをそのまま受け止めるような物語。
ところでオーリエラントの魔道師たちの文庫版って書きおろしあるの??買わねば…


乾石さんの話ってまさしくファンタジーというか幻想譚というか、世界観そのものが魔法がかっている。想像というか幻想というか形のないもの?を書いてるから、視覚的ではないんだよね。感覚的な物語。

ファンタジーといえば、タニス・リー気になってるんだけど、方向性似てたりするのだろうか。探してみようかな。
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2017/05/12

読んだ本

最近ミステリばっかり読んでたから、久々にファンタジーあさったらすごい面白かった…
他にも読んだけど、今回はとりあえずファンタジーだけ

魔物のためのニューヨーク案内」ムア・ラファティ
解説でも紹介してますが、同じように魔法の世界の住人が経営している会社に就職してしまう、ニューヨークのOLが主人公の(株)魔法製作所シリーズ好きな人にはオススメ~~
ただしこっちは魔物なので、主人公はけっこうひどい目に遭います(笑)。
地方の仕事を辞めてニューヨークに帰って来たゾーイは、仕事のノウハウを売り込んで、ある会社でガイドブックを作ることになる。しかしそのガイドブックとは、魔物がターゲット層の商品だったのだ…という話。
とにかく同僚も取材先も魔物魔物!なのでゾーイは立場的には餌なのだ…なので、なんとか自分の身を守ったり、ヒエッとなる食事風景を見てしまったり、いろいろとヘビーなんだけど根性あるアラサー女な感じが面白い。

魔導の系譜」佐藤さくら
魔導の福音」同上
魔導士というものの地位が低い世界の話。系譜の方は魔導士が虐げられている国ラバルタの話で、福音の方は魔導が禁忌とされ、魔導士は魔物棲みとして処分されてしまう国エルミーヌの話です。
読みごたえは系譜の方がある感じ。天賦の才を持ちながら、魔力が低いために三流の名に甘んじているレオンが、自ら開いている私塾で、桁違いの魔力を有する少年ゼクスを預かることで運命が動いていく。師と弟子の愛憎渦巻く物語なんだけど、魂で結ばれてる感じが深くて泣ける。けっこう絆深めなので、ブロマンスっぽい感じがあります。
シリーズ全体では、魔導士という存在がどうしてこんなにも酷い扱いをされるのか…ということを考えていくような話かな~
日本のファンタジーってライトなものが多め(ラノベとか児童書とか)なイメージありますが、新人でけっこうがっつり書ける人出てきたなあって感じします。

血と霧」(全二巻)多崎礼
「夢の上」の多崎さんです。この人の話、わりと重いイメージがあって、鬱耐性ないと読むのしんどいかも。鬱々としてるわけじゃないんですが、ビターでちょっと喪失感がある作風なんですよね。
かといってひたすら血生臭く殺伐としてるわけでもなくて、キャラ描写も巧いし感動するところもあったりするんだけど、こう…手放しハッピーにはなり得ないというか…(ダメージ)
血そのものに価値があり、その濃度や能力によって階級が定められている国の話。探し物業を営むロイスは少年ルークの探索を頼まれたことを機に、国家間の政治的取引や王家の裏事情等を知ってしまい巻き込まれていくが、実はロイス本人にも重大な過去があり、その件についても暴かれていく…というストーリー。わりとバックに壮大な設定があるのですが、そっちには触れられずに終わってしまうので、設定のわりには巻数相応の話しか語られません。
主人公がわりといい歳の男で、仲間もいいキャラが揃ってて、ちょっとハードボイルドっぽい雰囲気がするスチームパンクっぽい話です。
情報量が多いので、頭の中で整理できるまでちょっと序盤混乱するかも。
お堅い印象が強いのですが、運命の女性グローリアと出会うシーンはめっちゃ可愛かった…(グローリアが)

紐結びの魔道師」乾石智子
前に出た短編集(オーリエラントの魔道師たち)の文庫版だと思ってスルーしてたら、再録は表題作のみ、あとは書きおろしのシリーズ短編集だと知って、慌てて買いました。
乾石さんの作品にしては、ライトでコミカルで楽しくて読みやすいです。エンス…はーかっこいい…乾石さんのキャラで一番好き。脳筋に見せかけて頭がまわるタイプとかめちゃくちゃ好みです。
紐を結ぶことによって使う魔法の話。ちょっと年代が飛んだり、魔道師は何百年も生きるので、そのあたりの話があったり。
巻末にシリーズの年表が載ってるので、年代順に読み直してみようかな~

以下ラノベ
ヒュプノスゲーム」鰤/牙
イラストがAKIRAさんで興味持って、おっさん&女子高生のエクソシスト物?何々…と思ったら、VRカネの人じゃないか…!
VRカネはなろうの方で読んだのですが、チート主人公の少年向けかと思いきや、ヒロインのターンはあれ、これ少女向けだった…?って思うほど心情がよく描かれていて&成長ものでめちゃくちゃ良かった…
ヒュプノスゲームは夢魔と、それと戦うエクソシストの現代ファンタジーです。AKIRAさんの描く女の子めちゃめちゃ可愛いんですけど…あとおっさんかっこいい
エクソシストは夢魔と同じステージで戦うために、自らも夢魔を住み着かせてそれを使役します。主人公の凌ノ井は優秀なエクソシストのおっさんで、ヒロインは夢魔に憑かれた被害者の女子高生・綾見。ヒロインが、ぼーっとしたタイプの子なんだけど根性あって可愛い。
ラストにかけて不穏な情報がどんどん出てくるな…?と思ったら、すごい衝撃的な展開で終わって次回に続くだった(笑)。続刊楽しみ~

サラファーンの星と風の名前も買ってあるんだけど、もうちょっと待ったら完結?一区切り?付くみたいなので、それから読もうかな…
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2017/04/16

自分の10冊

自分にとっての「10冊」を挙げるならどれだろう?と思ったのでちょっと書いてみる


・マツの木の王子
幼少期の愛読書。身分差・恋愛・逆境・人と人外・奉仕の精神・せつないラスト…といろいろ要素詰まってるよね! 物語に心動かされるのをすごく感じた。

・クレヨン王国のパトロール隊長
幼少期の愛読書。クレヨン王国シリーズで初めて読んだのがこれだったかと。少年が試練を乗り越えて強くなる。せつなさとか生きる力とか、いろいろ感じた。ここからシリーズにはまる。

・キッチン
(児童書以外の)小説を読むきっかけ、そして書くきっかけになった本。しばらく吉本ばななにはまった。人と人のつながり、自分の役割。平易な文体で、ぐいぐい心に沁みてくる。

・月の影影の海
十二国記第一作。児童書ではない、こんなに面白いトリップものを読んだことがなかった。落として上げるカタルシス展開と主人公の成長要素がたまらない。他の著書も読みあさり、それがきっかけでホラー物も読むようになった。

・ななつのこ
加納朋子にはまるきっかけ、短編連作ミステリにだだはまりするきっかけになった本。人の死なない優しいミステリというのがジャンル化されてるんだなあと知った。作者にはまったおかげで新刊が待ちきれずハードカバー購入デビューし、財布の紐が完全にブチ切れた本散財の戦犯になった本。

・裏庭
ハリーポッターをきっかけに児童書ブームが巻き起こっていたころ、とあるサイトの紹介で出会った本。梨木香歩にはまるきっかけになった。国内の児童書を読みあさるきっかけにもなったが、幻想と現実のはざまをこんなにも絶妙に描く人は他にいなかった。

・魔法使いはだれだ
クレストマンシーシリーズの一冊。ジョーンズにはまるきっかけ、海外ファンタジーにはまるきっかけになった本。たくさんの要素をちりばめ、それを意外な方向に奇麗にまとめ上げる魔法のような手腕にどきどきして、憧れる。

・復活の地
小川一水にはまるきっかけ、そしてSFを読むきっかけになった本。主人公が酷い目に遭って鼻っ柱叩き折られて成長する展開は元々好きでもあったけど、背中を預ける関係・信頼で繋がる関係っていうカップリングに目覚めた(おそらく元々好きだったけど、好きなカップリングの根底にこの要素があるということを自覚した)。

・騎士の息子
ファーシーアの一族シリーズ第一作。創元推理文庫の長編ファンタジーを買いあさる原因になった本、そして創元推理文庫の値段に躊躇しなくなった本。こんなに重くてつらくてずしんとくるのに麻薬のように読んでしまうシリーズは初めてだった。つらくて泣いて、読んで、泣いて、また繰り返し読む。運命の重さ、愛とエゴの表裏一体、とにかく心を揺さぶられる話だった。

・自負と偏見
英文学の授業でオースティン(ノーサンガー・アベイ)と出会い、レポートを書くために読んだ。文学作品・古典というものに苦手意識がなくなった本。高潔さとプラトニックに痺れた。その後オースティンにはまる。
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2017/04/16

読んだ本

ちょっとだけですが

嫌な女」桂望実
弁護士の徹子のところに、遠縁の夏子がやってくる。彼女はいつも自分が巻き込まれたトラブルをなんとかしてくれと来るのだが、相手はどう見ても夏子の詐欺の被害者だった。
この夏子が嫌な女で、主人公目線だとまたこいつか、と来るたびうんざりするんだけど、次は何をやらかしたんだ~と次第に気になってしまう女でもある。夏子のスタンスはずっと変わらないんだけど、主人公(と読者)の捉え方がちょっと変わるというのが面白い話です。
この作者、県庁の星とか、わりと読み口が軽いイメージがあったのですが、今作はけっこうがつんと読める感じでした。

本バスめぐりん。」大崎梢
書店・出版社系の作品が多い大崎さんですが、今回は移動図書館の話。
短編連作ですが、パズル系の謎とかではなく、どれもちゃんと移動図書館に絡めた話で面白かった。話によって別の巡回先に行くので、人間模様がまた変わるところも面白かったです!

以下まんが
金の国水の国」岩本ナオ
「町でうわさの天狗の子」の人です…!(そっちも面白かった)
ある敵対する両国が、友好のために国一番の美女と国一番の賢人を送り合う約束をする。しかし両国は互いに相手を出し抜こうとして…という話。
おとぎ話風なんだけどしっかり少女漫画で、ヒーローもヒロインも見た目はぱっとしない感じなんだけど誠実で芯があって知恵が回ってすごい良かった~~

ダンジョン飯 4」久井諒子
遂にドラゴンとあいまみえ、ファリンを救う第四巻。今回でいったん区切りはついたかな?ファリンおっとり系良い子っぽいので、この面子だと影が薄くなるのでは…?と思ったけど、さすがにライオスの妹だった(笑)。妙なズレっぷりがかわいいです。ライオスの兄さんっぷりにもぐっときた。
対ドラゴン戦なので今回けっこうシリアスだった。マルシルの魔術についてもシリアスな設定が絡んでるみたい。
シリアスで思い出したけど、久井さんが昔サイトで連載してた本格ファンタジーは書籍化しないのかな…?たしかあちこちの年代の話があったので、全体図が知りたい。
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2017/01/29

読んだ本

久々のやつ
一年以上前に読んだやつとかもいろいろ混じってます


リンカーン・ライムシリーズ/ジェフリー・ディーバー
ボーン・コレクター」より始まる、犯罪捜査物のシリーズです。最新のスキン・コレクターまで読んだぞ!
がっつりボリュームで読むのに体力要るけど、作者がまたどんでん返しの作風が有名なので、今度はどう来るんだ~!?ってのが面白い。
主人公は元刑事のリンカーン。ある事件に巻き込まれて脊髄を損傷し、現在は四肢麻痺患者となっていますが、たびたび警察から協力を要請される安楽椅子探偵。
探偵ものというよりは、リアルタイムに事件が起こっていく&リンカーンの部屋が捜査本部みたいになるので、警察ものみたいなイメージの方が強いです。
主人公がめちゃくちゃアクが強くて嫌な奴(笑)だし、相棒の女刑事もまた個性が強い。その他捜査チームの面々も良いキャラしてて面白いです。ドラマっぽいというかけっこう映像的な作風かな。
何作目かにキャサリン・ダンスという人間嘘発見器な捜査官が出てくるんですが、彼女の話も独立してシリーズ化してて、そっちも面白いです。ダンスシリーズは人間関係がすごい複雑というか絶妙な感じが面白い。海外ものって恋愛展開はけっこう情熱的なイメージあったけど、これはめちゃくちゃ繊細です。

大尉の盟約」L・M・ビジョルド
ヴォルコシガンシリーズですが、シリーズ主人公のマイルズも結婚しちゃったしどうなるんだ?と思ってたら、今回は従兄弟のイワンが主役のいわゆるスピンオフです。
女の子を助けるために偽装結婚する!っていうベッタベタのシチュで来ました(笑)。
シリーズはキャラの魅力とか、知力でピンチを潜り抜けるっていう読み応えの部分も面白いけど、身分を隠してるけど実は貴族で、親父が戦争の英雄かつ王位継承権を持ってるっていう中二心くすぐりまくりな設定入ってるのが好きです(笑)。

しのぶ梅 着物始末暦」中島要
時代物です。短編シリーズものなんですが、七巻まで一気読みしました…面白いんだわこれ。
主人公は着物の洗いや染み抜きをこなす着物の始末屋、余一。とはいえ、話ごとにけっこう視点人物が替わるので、メインキャラの一人と言った方がいいかもしれません。
人間関係のトラブルや悩みを、着物の始末をきっかけに解決へと導いていくパターンが基本となります。依頼者の出番は一度きりというわけでもなくて、その後の人間関係とかキャラ同士が繋がっていく感じが面白い。
余一自身の悩みや秘めた過去なんかも出てきて、わりとほのぼの人情ものというだけでもない。あと恋愛模様もいろいろあって面白い。
一つ一つの話はそんなにインパクト強くないんですが、何話も重ねて魅力が見えてくる作家さんかな~と思います。気になったので他の著書も探してしまった。

スティグマータ」近藤史恵
自転車ロードレースのサクリファイスシリーズです! 今回はチカの話に戻りまして、ツール・ド・フランスを走ります。ドーピングでレースからは姿を消していたかつての英雄が復活し、波乱を巻き起こす。
チカはその彼から相談事を受けてしまい、またも事件に巻き込まれていく。ほんと巻き込まれ体質だな~チカ(笑)。
スポーツ物なんだけど、よくある爽やか熱血系と違ってこのシリーズはわりとサスペンスというか不穏な展開があって面白い。

プリズンホテル」(全四巻)浅田次郎
実は浅田次郎って読んだことなくて初でした。
この作品はヤクザが経営している、任侠専門ホテルの話。キャラものどたばたコメディなので、頭空っぽにして読むと良いと思います。そして不意に差し込んでくる人情話がまたいい感じ。
個人的にどうしても主人公の小説家が好きになれなくて(家庭環境に問題があったためにDV男に育った)、そこだけうむむと思いながら読んでいたのですが、最終巻ではまんまと泣いてしまった…
さすがに少し古い作風だしアリエナイ展開ばかりなのですが、リアルを求めない人にはおすすめ。古き良き感あって面白いです。

賢女ひきいる魔法の旅は」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/アーシュラ・ジョーンズ
ジョーンズってまだ著書あったの…未完の絶筆なんですが、妹さんが引き継いで話を完結させています。違和感なくまとめていて、あえて言うなら本人だったら最後にもう一波乱話膨らませてたかもしれないな~ってぐらい。
戦争時に使われた障壁の魔法によって、島同士の行き来ができなくなってしまった世界。主人公のエイリーンは、その障壁を打ち壊して人質にされた王子を助けるための旅に出ることになります。
ある種の型があるというか、各島からお供を一人ずつ連れるとか、聖獣の加護を得ていくって感じがおとぎ話っぽくて面白かった。主人公も、力がないと思われていたけど実は…っていうある種の王道。

以下まんが
とんがり帽子のアトリエ 1」白浜鴎
ネットでちょっと読みましたが、世界観がわくわくするのと絵がすごく綺麗なので刊行楽しみにしてました~
ファンタジーで魔法使いの話。この世界では魔法は秘匿されているもので、限られた人しか魔法使いになれないし魔法を使う瞬間も見てはならないとされている。
少女ココは好奇心から禁忌の魔法に触れてしまい、その結果魔法使いの見習いになることになる。人間関係で衝突したり、悪の組織?に狙われたり、わりと明るいばかりではないところも面白い。
魔法が呪文でなくて陣なので、使い方のアレンジとかわくわくします!

BEASTARS 1」板垣巴留
動物たちの学園もので、すごく独特な雰囲気があります。
肉食獣と草食獣が通う学園で、ある日草食獣の生徒が殺されてしまう。犯人がわからないまま肉食獣が疑われ、双方の集団間に亀裂が入る。
学園物でもあり部活物でもあり、動物の本能について描かれてもあり、どういう方向にいくか読めなくて不思議な雰囲気。続きが気になる~

乱と灰色の世界 7」(完結)入江亜季
最終巻です。事件を機に、乱の子供時代は終わってしまったんだ、ってわかるのがすごい衝撃的だった。
自分のしたいこと優先で飛び回っていた乱が悲しみを乗り越えて成長して、その乱を支えるためにガキ大将だった日比も大人になるのがすごい良い…日比かっこよすぎる…
めちゃくちゃ大人びてしまった乱が、日比の前だと等身大の女の子に戻るのもまた可愛い。
ラストはハッピーに終わるんだけど、何度読んでも泣ける。身体が大きくなって好きなことができること、が大人になることだと思っていた乱が、大人になるとはどういうことなのかという問いに向き合って答えを出したのが尊い。
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